【ウェリントン=杉井昭仁】米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」の代表、ポール・ワトソン氏は11日、朝日新聞の電話取材に、日本の調査捕鯨活動を妨害するため、12月1日前後に抗議船を南極海へ出航させることを明らかにした。「日本による鯨の殺戮(さつりく)を極力防ぐのが我々の目的だ」としている。
抗議船は現在、豪州東部のブリスベン港に停泊中で、米英豪などの30〜40人が参加するという。昨年2月に日本の調査捕鯨を妨害した疑いで、米英国籍のメンバー3人が警視庁から国際手配されているが、ワトソン氏はこの3人が今回も参加するかどうかは明言しなかった。
一方、これまで調査捕鯨に抗議する船を南極海に派遣してきた環境保護団体「グリーンピース」は、今回は抗議船を出さないと発表している。