Print this Post Article Lists Back

韓国の先進国入りのカギとは(下)

本紙共催でシンポジウム

◆韓国の国家先進化指数は30位

 ソウル大の文輝昌(ムン・フィチャン)国際大学院教授は、「国家先進化指数の研究開発」と題した発表で、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国を含む主要40カ国・地域を対象に国家先進化指数を算出した結果、韓国は総合順位で30位だったことを明らかにした。上位はルクセンブルク、スウェーデン、オランダ、デンマーク、米国の順だった。アジアでは日本(19位)、シンガポール(21位)、香港(24位)などが韓国の順位を上回り、台湾(33位)、中国(40位)は韓国を下回った。

 分野別に見ると、韓国は経済(26位)、社会(27位)、文化(28位)などに比べ、政治(31位)、国際化(35位)の順位が低かった。文教授は「先進化に向かう初期段階には経済的側面が中心要素になるが、経済がある程度発展した後は政治と社会の制度的基盤が必要になり、これは経済の持続的発展に向けた必須条件だ」と指摘した。

◆政治と国際化で低評価

 文教授は「真の先進国になるためには経済のみならず、政治と国際化の先進化を進めなければならない。韓国も政治と国際化の分野の評点が相対的に低いが、具体的には(富の)分配、自由化、法秩序、多文化共生社会、国際参加などで遅れが目立つ」と指摘した。

 文教授は「本格的な先進国入りを果たすためには、まず政府の政策執行の効率性と清廉さを高め、規制の緩和や撤廃に取り組むべきだ。中長期的には国際化と国民の法秩序意識の高揚が必要だ」と呼びかけた。

洪永林(ホン・ヨンリム)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る