携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」のゲームソフトのコピーデータを「マジコン」と呼ばれる再生機器と共に無断販売したとして、京都府警ハイテク犯罪対策室などは13日、大阪府寝屋川市高柳の無職、朝霧由章容疑者(37)ら3人を著作権法違反(譲渡権侵害)容疑で逮捕した。ゲームソフトの譲渡権侵害容疑での逮捕は全国初。府警は、朝霧容疑者らがホームページ(HP)を通じデータを無料や格安で無断送信していたとみて、同法の公衆送信権侵害容疑でも調べる方針。
他に逮捕されたのは、朝霧容疑者の母で会社社長、岡田安枝(58)=同市高柳▽アルバイト、木村健太郎(21)=同市上神田=の両容疑者。3人とも容疑を否認しているという。
調べでは、朝霧容疑者らは任天堂の人気ゲーム「マリオパーティDS」など1点の小売価格3800~4800円のソフト計5点のデータを記録媒体にコピー。7月26日、マジコンとセットにして1万980円で京都市の男性会社員(41)に販売し、同社の著作権を侵害した疑い。
府警によると、朝霧容疑者らはHPでDSソフトのコピーデータを500円以下で販売。発売1週間以内の最新ソフトを含め、任天堂のデータだけで100種類以上を配信していたという。
【珍田礼一郎、田辺佑介】
毎日新聞 2008年11月14日 12時47分
11月14日 | 「DS」ソフト:コピー無断販売…容疑の母子ら逮捕 |