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【現代車秘密資金】「逆粉飾決算」で資金調達

 現代自動車グループが、実際より営業利益は縮小させ損失は膨らませる「逆粉飾決算」の手口で巨額の秘密資金を調達していた疑いが新たに浮上した。

 検察関係者は17日、「現代自動車が逆粉飾決算で調達した秘密資金の全体規模を把握している。この過程で税金を納めていなければ脱税容疑、秘密資金に手をつけていれば業務上の横領、ロビー活動に使用していれば賄賂容疑が追加で適用される」と述べた。検察はこのような容疑の裏付け資料を大量に確保、現在分析作業を進めている。

 検察は現代車系列会社の借金帳消しの過程に、資産管理公社、金融監督院関係者らが関与した疑いがあるとし、捜査を拡大している。

 検察はこの日、会計士の金東勳(キム・ドンフン)(逮捕)容疑者に頼まれ現代車系列会社(株)ウィアの債務200億ウォンを帳消しにし、14億5000万ウォンを受け取った朴相培(パク・サンベ)元産業銀行副総裁と1億ウォンを受け取った李成根(イ・ソングン)元産業銀行投資本部長(現産銀キャピタル代表)を逮捕した。

 一方、現代自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長は、中国北京で開かれる現代車工場及び研究開発公社の着工式に出席するため、同日午前3日間の日程(17~19日)で出国した。

 検察は早ければ20日、起亜自動車の鄭義宣(チョン・イソン)社長を先に召還し、その後鄭会長を召還、秘密資金の調達及び系列会社の借金帳消しロビー容疑などを知っていたのかについて調査する予定だ。

 蔡東旭(チェ・ドンウク)最高検察庁捜査企画官は「鄭会長親子は被疑者として公開召還する予定」と話した。

 ローンスターによる為替銀行低価買付け容疑を捜査している検察は、ローンスターが韓国政府に1000億ウォン寄付の意を明らかにしたことと関連し、「ローンスターの寄付意思の表明と検察捜査は関係ない。捜査は予定通り行われる」とした。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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