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「韓国のODA支出は他のOECD加盟国の4分の1」

【新刊】クォン・ヘリョン著『開発協力のための韓国のイニシアチブ』

 経済規模で世界トップ10を誇る韓国だが、先進国の象徴とも言える海外援助の面で見ると落第点だ。OECD加盟国の政府開発援助(ODA)が国民総所得(GNI)に占める割合が平均0.25%なのに比べ、韓国は0.06%に過ぎない。これは経済的な能力を考慮した場合、韓国が他の加盟国に比べ4分の1しか海外援助をしていないという意味だ。韓国は1996年にOECDに加入したが、OECD傘下の開発援助委員会(DAC)に未だ加入していないのはこのためだ。

 現役の外交官である著者は、貧困解消のための開発協力がますます重要になっている国際社会の現実から見て、このような状況は望ましくないと指摘する。続けて著者は「ODAは提供する国のソフトパワーを強化させるのはもちろん、対外貿易の持続的発展と雇用の創出にも役に立つブルーオーシャンだ。また、世界の人々は韓国が世界の発展と貧困解消のために貢献することを期待している。したがって、政府は一日も早く DACに加入し、開発協力の重要性を国民に訴え、NGO・企業との協力強化を積極的に推進すべき」だと主張している。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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