記事入力 : 2008/04/15 17:01:09
海外にも「独島」問題があった(上)
世界の領土紛争413件を分析
東北アジア歴史財団(金容徳〈キム・ヨンドク〉理事長)が先週発行した『世界の領土紛争データベースと植民侵奪事例』(ペ・ジンス、ユン・ジフン著)によると、かつての植民地支配国が、独立した被植民国の領有権を素直に認めた事例が多いという。
米国の領土紛争専門データバンクICOW(The Issue Coorelates Of War)を基礎とした同書は、全世界の413件に上る領有権紛争の事例を分析・紹介した。
◆米国‐キューバ間の「フベントゥ島」紛争
15世紀以降スペインの植民地だったキューバは、1898年のパリ条約で統治権がスペインから米国に譲渡された。条約第1条は「スペインはキューバに対する権利を放棄する」、第2条には「西インド諸島の他の島々を米国に譲渡する」と記されている。
その後1902年にキューバが独立した際、キューバ南方にあるフベントゥ島が問題となった。条約第1条の通りならば島の領有権はキューバにあるが、第2条の「他の島々」にフベントゥ島が属するのであれば、同島は米国の地となるからだ。
キューバは、▲ワシントンの議会図書館に、同島が地理的・政治的にキューバの領土であることを証明する数百点もの地図や海図がある▲過去の植民地支配国だったスペインは同島をキューバの領土と認めた-として、フベントゥ島はキューバの領土だと主張した。
1907年に米国のある貿易商が起こしたたばこ関税撤廃訴訟で、米国連邦最高裁は「フベントゥ島は事実上キューバの実効的支配下にあり、米国がその島を法的に所有しているとは認められない」として、関税の賦課は正当だとする判決を下した。フベントゥ島に対するキューバの主権が公式に確認されたのは、1925年のことだった。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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