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「社会通念から外れた金完燮氏の文が誹謗中傷を誘発」

検察、非難書き込んだネチズンを不起訴処分

 ソウル中央地方検察庁刑事1部(部長鄭炳斗〈チョン・ビョンドゥ〉)は、親日(日帝時代の日本による韓国統治に与することを指す)傾向の文章を発表してきた作家、金完燮(キム・ワンソプ)氏の『独島は日本に返してやれ』というコラムを非難するコメントを書き込んだネチズン約1000人対して、不起訴処分を下したと31日明らかにした。

 検察は金さんが社会通念を逸脱する内容の文章を掲載し、自ら中傷や非難を誘発した面があり、ネチズンの書き込みも脅迫でなく叱責と解釈されるとし、不起訴処分の理由を説明した。

 検察の関係者は「韓国の憲法や歴史に照らしあわせても、独島が大韓民国の領土であることは明白であり、これを否定するのは憲法と歴史的正統性を否定するのと同じ」とし、「金さん本人も自身の文章がインターネットに掲載されれば激しく非難されることを予想していた」と話した。

 検察は「金さんがコラムを通じ自身の著作を紹介するなど、一部宣伝の目的があったとみられる」とし、「状況を総合的に判断し、今回のネチズンらの書き込みは社会通年上大きく外れたものとはいえず、処罰対象とするには無理がある」と発表した。

 元雑誌記者の金さんは普段から日帝の侵略を美化する内容の文章を発表しており、昨年3月にあるインターネット・サイト上で『良心のない大韓民国! 独島は日本に返してやれ』というコラムを掲載した。

 キムさんは今年2月、ネチズンらが金さんのコラムを非難するコメントを書き込んだことを受け、ネチズン約570人を検察に、約500人を京畿警察庁に告訴した。また、この一件はハンナラ党の元喜龍(ウォン・ヒリョン)議員がネチズンらの無償弁論を名乗り出たことで話題になった。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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