岡山放送局

2008年11月13日 23時2分更新

福祉の充実考える催し


福祉の分野で働いている人やこれから働きたいと思っている人たちが集まって、地域の福祉を充実させるために何が必要かなどについて考える催しが岡山市で開かれました。

催しには、高齢者の介護施設で介護福祉士として働く人や福祉の分野への就職を希望する学生など300人あまりが参加しました。

はじめに、介護に関する著作が多い介護福祉士の袖山卓也さんが講演し、自らの経験を基に、福祉施設での介護に求められる心構えについて話しました。

この中で、袖山さんは、トイレで介護する際などに、お年寄りが恥ずかしい思いをしないよう心遣いをしたり、お年寄りの生活をよく観察し、1人1人の生活パターンを崩さないよう心がけながら手助けをすることが大切だと述べました。

そして、こうした心がけでお年寄りに接すれば、お互いの間に信頼関係が生まれ、仕事のやりがいにもつながると訴えていました。

このあと介護の現場で働く人たちと学生との交流会が開かれ、学生たちは仕事の内容ややりがいなどについてたずねていました。

参加した学生は、「福祉の仕事は、介護を受ける人と信頼関係を築いてその人の人生に関わる大事な仕事だと思います」と話していました。