Print this Post Article Lists Back

空から見下ろした「1945年の大韓民国」(下)

▲東大門(興仁之門)と周辺の清渓川の様子

 写真の上が南側だ。今年11月に撤去される予定の東大門運動場のかつての姿を見ていると、「ここは城東原頭(城の東側の野原という意味で、この地域のかつての呼び名)…」で始まるラジオ中継がどこからか聞こえてくるような気分になる。

▲ソウル汝矣島と周辺の風景

 広々とした平原のような島に飛行場の施設だけが見える。「上を見なよ、安昌男(アン・チャンナム)の飛行機、下を見なよ、厳福童(オム・ボクトン)の自転車…」という流行歌の発祥地となったこの飛行場は、1916年に開設され、韓国人初の飛行士・安昌男は22年12月、ここで母国訪問記念飛行を行った。

▲忠清南道舒川郡長項の風景

 長項の象徴である前望山(別名・煙突山)の長項精錬所の煙突が見える。1936年に操業を開始した長項精錬所は、韓国非鉄精錬産業の歴史を切り開いた場所で、現在は「LS‐ニッコー・カッパー」という会社がここで操業している。写真に写っている煙突は79年に撤去され、現在の煙突は同年にほぼ同じ高さで再び建てられたものだ。全羅北道群山出身の詩人・高銀(コ・ウン)さんは以前、「背伸びするかのようにわたしをぐんと育ててくれたのは、川の対岸にある長項精錬所の煙突であり、その煙突から出る長々とした煙だった」と回想している。

慎亨浚(シン・ヒョンジュン)記者

写真独占提供=国立済州大地理教育学科

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る