会計報告 2006年11月30日現在

ジャクソン記念病院での会計の締めの遅れにより、会計報告が大変遅れましたことを深くお詫び申し上げます。

帰国から1年以上たった2006年11月中旬にようやくジャクソン記念病院により医療費の総額が確認され、(詳細はまだ問い合わせ中)、デポジット残金の送金が完了しました。それを受けて下記のように平成18年11月末日現在の「陽佑ちゃんを救う会」の中間会計報告をいたします。
 
  支出の部  
       
142,971,119 みなさまから寄せられた募金総額 48,578,109 ジャクソン記念病院・マイアミ大学医学部への医療費支払い
  (預金利息、為替要因による収入も含む) 6,838,605 マイアミにて在宅治療中の医療関連費用(院外調剤の薬、医療資材等)
    1,253,550 マイアミへの渡航関連費用(航空券、保険等)
    1,239,928 マイアミでの滞在関連費用(家賃、交通費、医療通訳等)
    837,918 救う会事務所運営費(家賃はかからず。光熱費、通信費、印刷代)
    199,430 募金活動に伴う交通費(長距離に限る)
    146,036 その他雑費 (送金手数料、印紙代等)
       
       
       
       
142,971,119 59,093,576 支出の部合計
83,877,543 剰余金
 
 
上記のような余剰金が発生いたしました理由は下記の理由によります。
 
*当初の募金目標金額1億円の算出のベースとなっていたのが、小腸のみの移植を想定した現地病院へのデポジット金額71万ドルでしたが、募金開始後、陽佑ちゃんの肝臓機能の劣化に伴い肝臓を含む多臓器移植が必要になり、さらに18万5千ドル(約2千万円)のデポジットの追加が必要となりました。そのため、募金目標金額を1億1千万円程度まで上方修正し募金活動を継続いたしましたが、予想以上のみなさまの善意が寄せられ、結果、金利や為替要因による収入も合わせ総収入が想定しておりました金額を約3千万ほど上回ることとなりました。
 
*病院側、大学側へのデポジット金額9,554万円に対し実際の支払いは4,858万円にとどまりました。
デポジット金額の設定が高すぎるのではないかというご意見もありますが、それには一泊1万ドル近い集中治療室への長期の入院や、最初の移植臓器が機能しなかった場合の再移植の可能性なども想定されており設定されています。(その時点では金額の多寡云々よりも、その金額を振り込まない限りは患者の受け入れができない現状であったことをご理解お願い申し上げます。)
陽佑ちゃんの場合は、移植手術後の集中治療室もわずか数日、入院自体も合計わずか20日程度と、幸運にも非常に順調に回復いたしましたので、結果、デポジットに対して非常に少ない医療費で済んだものです。
 
*また、移植を待つ待機期間も想定していた6ヶ月からわずか1ヶ月、移植後のマイアミの滞在期間も想定していた1年程からも8ヶ月と幸運にも非常に短かくなったため、その分在宅治療にかかる経費や滞在のための費用も想定しておりました額より少なく済んだことにもよります。
 
余剰金の扱いについては、陽佑ちゃんの今後の経過を見ながら救う会で協議決定してまいりますが、一部を陽佑ちゃんがジャクソン記念病院に再渡航して治療を受けなければならない事態を想定して数年間留保し、残りは同じような病気により苦しんでいる方々へ役立つような使途に向けてゆく方針です。
現在の陽佑ちゃんの状態は非常に安定しておりますが、まだ依然おなかには人工肛門と胃ろうが設置されています。移植後数年経過後を目処に人工肛門を閉鎖する手術を予定しておりますが、この手術後、拒絶反応などのトラブルが発生する可能性があり、完全に不測の事態がありえないという磐石な状態ではまだまだないことをご理解ください。
(尚、陽佑ちゃんが帰国後日本で受けている治療にかかる医療費については、日本の健康保険と種々の公的小児医療助成などを適用後の自己負担分はすべてご両親がご負担されています。上記に想定している余剰金からの援助は、日本の健康保険等の適用されないマイアミのジャクソン記念病院への再渡航の場合に限定しております。)

改めまして、みなさまから寄せられた善意に感謝を申し上げます。

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c 2004 陽佑ちゃんを救う会
[2006年12月04日更新]

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