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韓国初の宇宙飛行士が帰還、第一声は?(上)

目標から420キロ離れた地点に着陸

 韓国初の宇宙飛行士イ・ソヨンさん(29)は10日間の宇宙生活を終え、19日午後5時30分(以下、韓国時間)、ロシアの宇宙船「ソユーズ」の帰還船で地球に無事戻った。予定地から約420キロも離れた地点に着陸するという、順調とは言えない帰還だったが、イ・ソヨンさんの健康状態は比較的良好であることが確認された。

 ソユーズ帰還船は予想着陸地点から西に420キロ離れたオルスク草原地帯に着陸した。ロシア当局は「大気圏に入ったら、帰還船は地上との角度を30度に保たなければならないが、約40度のまま落下した」と説明している。

 大気圏突入後、帰還船はスピードを落とすためパラシュートを開き、本体の角度を保つすべての過程はコンピューターが制御する。パラシュートが開いたら、熱を排出できるように本体を30度傾け、着陸寸前に垂直にすることになっている。

 ところが、着陸時の写真を見ると、帰還船は傾いたまま空からそのまま落ちて刺さったかのように地面がポッカリとえぐられていた。コンピューターや位置センサーが正常に作動しなかった可能性があるという。一部では、「軟着陸できるよう着陸2秒前に稼働するエンジンが正常に稼働しなかったのでは」という声も出ている。

 にもかかわらず、ロシア当局は「帰還船が予想着陸地点内に到着した」と発表した。飛行機のように滑走路に正確に着陸する米国のスペースシャトルとは違い、ソユーズ帰還船は着陸地点を50キロ×100キロと幅広く想定している。飛行機のように操縦するのが不可能なため、風が強ければ予想外の場所に流される可能性もあるからだ。

イ・ヨンワン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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