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宇宙飛行士イ・ソヨンさん、韓国料理の夕食会

 宇宙でご飯やキムチ、テンジャンクク(韓国風味噌汁)などからなる韓国式の夕食会が開かれる。韓国初の宇宙飛行士イ・ソヨンさん(29)が、「宇宙飛行士の日」に合わせ、グリニッジ標準時の12日午後5時50分(韓国時間13日午前2時50分)から、国際宇宙ステーション(ISS)で米国・ロシアの飛行士5人を招いて韓国式の宇宙食を振舞うことになったものだ。

 「宇宙飛行士の日」は、1961年4月12日、世界初の宇宙飛行士であるユーリイ・ガガーリンが乗った旧ソ連の宇宙船「ボストーク1号」が地球に無事帰還したのを記念して制定された。

 夕食会で提供されるのは、冷凍したご飯やキムチ、テンジャンクク、コチュジャン(唐辛子味噌)、炒めたキムチなどだ。またデザートとして、各種の穀物の粉を練って作った菓子や、水正果(煎じた生姜汁に砂糖や蜂蜜を加え、干し柿や桂皮を入れた飲み物)、緑茶、高麗人参茶などを用意している。

 宇宙食は高温殺菌を経て無菌状態で包装されており、水分は65%だ。粘り気があるため、容器から取り出しても空中に飛散するようなことはない。また、キムチは吸水パッドを敷き詰めた特殊な缶に入っている。

 吸水パッドがキムチの汁を吸収するため、ほどよい湿り気のあるキムチの味をそのまま楽しめる。また、テンジャンククはブロック状にして冷凍・乾燥させ、チューブ型の容器に入れており、お湯で溶いてストローで飲む。コチュジャンは粘り気があるため、チューブから取り出しても飛散しない。

モスクワ=李永完(イ・ヨンワン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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