お年寄りが被害に遭うケースが多い振り込め詐欺を撲滅しようと、青森県警五所川原署は13日、寺の住職が心構えを語りかける「法話」を始めた。初日は檀家(だんか)ら約100人が耳を傾けた。
県警の調査では、被害者の7割が「自分は大丈夫」と思っていた。署員が普段、注意を呼びかけても心に響いている様子はなく、小泉久夫署長が「住職の話なら聴いてくれるかもしれない」と企画した。
五所川原市にある法永寺の小山田顕裕住職(67)は、怪しい電話には南無妙法蓮華経を唱えるよう提案。「ありがたい人に悪いことはできないはず」と説き、いっぷう変わった撃退法を伝授した。【鈴木久美】
毎日新聞 2008年11月13日 19時56分(最終更新 11月13日 20時36分)