Print this Post Article Lists Back

宇宙飛行士イ・ソヨンさん、地上と初交信

ISSとのドッキングに成功

 「本当に宇宙へ来ました」

 韓国初の宇宙飛行士イ・ソヨンさん(29)が乗ったソユーズTMA‐12号が、10日午後9時57分(韓国時間)、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。イさんはISSに到着してすぐ、米国やロシアの宇宙飛行士らとともに、モスクワの任務統制センター(MCC)と初の交信を行った。

 MCCでドッキングの様子を見守ったイさんの母チョン・グムスンさん(59)は、「今回の飛行で最も危険だと言われたドッキングに無事成功して良かった。責任感が強いソヨンのことだから、任務を無事にやり遂げると信じている」とコメントした。イさんはISSでの初日、先輩飛行士たちからISSでの生活についてのオリエンテーションを受けた後、生物実験に使うため韓国から持ち込んだ細胞、キイロショウジョウバエ、植物の種などを実験装置にセットし、9日間にわたる任務を開始した。

 一方、イさんは打ち上げ直前に風邪を引き、危うく宇宙に行けなくなるところだったことが分かった。韓国航空宇宙研究院の関係者は「イさんはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地近くにある宇宙飛行士専用ホテルに滞在していたが、打ち上げの数日前に風邪を引き、ロシア側の関係者たちを慌てさせた」と述べた。ロシア当局はすぐにイさんのすべての活動を中止させ、部屋で休ませた。日課だったジョギングもできず、ただサウナに入るだけの、一種の「監禁状態」だったという。幸いにもすぐに回復し、8日の打ち上げ前の健康診断で最終的に搭乗を許可された。

モスクワ(MCC)=李永完(イ・ヨンワン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る