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大宇宙に打ち上げた大韓民国の夢

 韓国人が宇宙に第一歩を踏み出した。韓国人初の宇宙飛行士イ・ソヨン氏(29)とロシア人宇宙飛行士二人を乗せたソユーズFGロケットは、8日午後8時16分39秒(以下韓国時間)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げに成功した。轟音と共に巨大な炎を吹き出しながら空へと飛び立ったロケットは、しばらくしてから方向を変え、1分30秒後に視界から消えた。

 韓国航空宇宙研究院は、3人の宇宙飛行士を乗せたソユーズTMAが8分48秒後にロケットと完全に分離され、本体のエンジンに点火、8時26分27秒に地球の上空高度220キロの軌道に入ったと発表した。白鴻悦(ペク・ホンヨル)院長(55)は、「韓国宇宙科学が最初の一歩を踏み出した」と表現した。

 ソユーズは地球を33周から34周回った後、10日夜10時に地上から350キロの地点にある国際宇宙ステーション(ISS)に到着する。イ氏はISSで19日まで滞在し、18種の科学実験などさまざまな活動を行った後、同日午後5時38分にソユーズでカザフスタン北部の草原に帰還する。

 イ氏は1961年に旧ソ連のガガーリンが宇宙に飛び立って以来475人目、女性としては49人目の宇宙飛行士となった。アジアの女性としては、1994年に日本人の向井千秋氏が宇宙に飛び立って以来二人目だ。韓国は世界で36番目の宇宙飛行士輩出国に、また7番目の女性宇宙飛行士輩出国となった。

バイコヌール(カザフスタン)=李永完(イ・ヨンワン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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