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韓国人初の宇宙飛行士、ついに宇宙へ

イ・ソヨンさんが会見

 「宇宙ステーションに着いたら、まず“ワオ”と叫ぶでしょうね。そして大韓民国の全ての人々とともに宇宙に来たと話すつもりです」

 韓国人初の宇宙飛行士イ・ソヨンさん(29)は打ち上げを翌日に控えた7日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地にあるホテルで記者会見を開き、「宇宙に着いたら、開口一番何を言いたいか」との質問にこう答えた。

 イさんは8日午後8時16分(韓国時間)に同基地から打ち上げられるロシアの有人宇宙船ソユーズに乗り組み、国際宇宙ステーションを目指す。

 イさんは左腕に太極旗(韓国国旗)が描かれた制服姿で、打ち上げ直前の慣習に従い、頭髪を短く刈り込んでいた。そして、ロシア人宇宙飛行士二人と補欠の韓国人宇宙飛行士コ・サンさんとともに臨んだ40分間の記者会見では、終始笑みを浮かべていた。

 宇宙ステーションに到着して3日目となる12日(韓国時間13日)は、人類初の宇宙飛行士ガガーリンが宇宙遊泳に成功した「宇宙飛行士の日」だ。イさんはこの日の計画について、「米国、ロシアの宇宙飛行士らと韓国の宇宙食で夕食を取りたい。他の飛行士に素敵な歌を披露するつもりだが曲名は秘密」と語った。「女性として宇宙生活は不便ではないか」との質問には、「わたしは宇宙では女性ではなく専門宇宙飛行士なので心配はいらない」と話した。

 イさんはまた、「家族や友人、訓練をともに受けたコさんをはじめ、支援者の写真を宇宙に持参するつもりだ。北朝鮮の子どもたちにも今回の飛行を見て、夢と希望を持ってくれたらいい」とも語った。記者会見に同席したコさんは、「一緒に訓練を受けた同僚として、韓国初の宇宙飛行士誕生をとてもうれしく思う」と述べた。

 イさんは韓国の記者団と別途会見した席上、「あと1日だがまだ実感が湧かない。あすになれば新たな気分を感じるかもしれない」と話した。そして、1年に及ぶ訓練での最大の思い出として無重力訓練を挙げ、「あすは本物の宇宙で無重力を思う存分体験できる」と期待を膨らませた。

バイコヌール(カザフスタン)=李永完(イ・ヨンワン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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