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コ・サンさんが韓国初の宇宙飛行士に選ばれた理由(上)

 韓国初の宇宙飛行士はどのように選ばれ、どんな仕事をするのだろうか。ソウル大学で数学学士号と認知科学修士号を取得、サムスン総合技術院の研究員を務めていたコ・サンさんは、自身を「宇宙飛行士」ではなく「宇宙科学者」と呼んでほしいという。今回ロシアの有人宇宙船ソユーズに搭乗するのは、単なる宇宙旅行ではなく実験をはじめとする宇宙開発プログラムの一環なのだ。

5日、韓国初の宇宙飛行士に決まり、李揆亨(イ・ギュヒョン)駐ロシア大使から宇宙飛行士の選定証を受け取るコ・サンさん。/写真提供=韓国航空宇宙研究院

◆体力と実験成績が当落を分けた

 宇宙飛行士の公募は昨年4月から始まり、最終締め切りの7月までには計3万6206人が応募した。5回にわたり行われた選抜で候補者は6人に絞られ、昨年12月25日にコ・サンさんとイ・ソヨンさんの2人になった。両候補はそれから今まで約250日間、競い合ってきた。

 韓国宇宙飛行士選抜協議体は▲昨年の宇宙飛行士候補選抜の成績(30%)▲ロシアでの訓練に対するロシア人専門家の評価(50%)▲韓国での宇宙科学実験の評価(10%)▲総合評価(10%)を反映し、搭乗する宇宙飛行士を決めた。イ・ソヨンさんは昨年の宇宙飛行士候補選抜時に大きく差をつけてリードしていたが、サバイバル訓練など体力が必要な訓練でコ・サンさんに多少後れを取ったという。だが、2人ともロシア語の通訳が必要ないほど理論やロシア語の成績が優秀だという。

 韓国航空宇宙研究院関係者は「イ・ソヨンさんが選ばれていたら米国の女性宇宙飛行士と共に、世界で初めて女性宇宙飛行士2人が地球を周回して帰還するという記録を樹立することになっていただろう。次の搭乗機会にはイ・ソヨンさんを優先的に選ぶ方針」と語った。

 宇宙飛行士候補2人は5日午後、ロシア・モスクワで李揆亨(イ・ギュヒョン)駐ロシア大使からそれぞれ搭乗宇宙飛行士と予備宇宙飛行士の選定証を受け取った。

李永完(イ・ヨンワン)記者

チョ・ホジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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