阪南市長 一転 “今すぐとは言ってない”
大阪府阪南市の新市長が方針転換です。市立病院の医師の給与を引き下げる方針を打ち出していましたが、13日になって「今すぐ引き下げるとは言っていない」と釈明しました。
「私の本意が記者の皆様方に伝わらなかった。誠に申し訳ない」(福山敏博阪南市長)
初めての記者会見は、謝罪で始まりました。
12日就任したばかりの福山敏博阪南市長ですが、騒動は就任前に始まっていました。
当選直後の福山市長が、市立病院の医師の給与を引き下げる方針を打ち出したことから、医師8人が一斉に辞表を提出。
内科などの診療が休止に追い込まれる恐れが出ています。
ところが13日になって一転、「今すぐ給与を引き下げるとは言っていない」と言い出したのです。
「給料について、下がる下がらないという答弁はしておりません。(阪南市の)財政状況を十分ご理解願った上で、市立病院を何とか良い方向で運営していきたい」(福山敏博阪南市長)
福山市長は病院の収支状況をみて将来、引き下げることもありうるという意味だったと釈明しましたが、13日の市議会特別委員会では市長のちぐはぐな発言に批判が相次ぎました。
委員会を傍聴していた市民も、怒り心頭です。
「一刻も早く、市民のために辞めてほしい。市長のかわりはなんぼでもいますから。ドク
ターのかわりは来ないから」
「真意が伝わってなかったのなら訂正する機会はいくらでもあった。これからが大変だな…」(傍聴した市民)
福山市長は、8人の説得を続けると話していますが、医師との間にできた溝は深く、問題はそう簡単に解決しそうにありません。