はてブの問題についてひとこと言っておくか。

J-CASTニュース : 梅田望夫、はてブ「バカ多い」 賛否両論殺到してブログ炎上
http://www.j-cast.com/2008/11/11030158.html

梅田望夫という、はてな取締役のオッサンが、自分のところのサービスを使ってアホから意見されて腹が立ったという問題。

まあ、取締役が自社サービスについて「取締役であるという立場を離れて言う。」なんて言っちゃいかんよ。というような意見なんてさんざん出ていると思うので割愛。
ここでははてなはどうするべきなのかということについて書く。

■はてなははてブの公開コメントに○×ボタンをつけるべき

はてブのコメント欄が、アホみたいな発言で埋め尽くされてるとか、発言が言いっぱなしで反論する方法がないとか、すでにいろいろ言われているわけだけれども、そんな問題は○×ボタンで一発解決である。
コメントの横に○ボタンと×ボタンを置いて、発言が良いと思ったら○、悪いと思ったら×を押してもらう。
これだけで十分なのだ。

なぜはてブでアホな発言をされるとむかつくのかと言うと、反論できないからである。
ブックマークする人間は一方的に批判を発信するだけで、批判された側は反論する方法を持たない。
もちろん、ブログの記事で反論するという手もあるけれども、ブックマーカーがまたその記事を読んでくれるとは思えないし、もちろんそのブックマーカーのつけたコメントを読んだ人も、反論までチェックしてくれるとは思えない。
それにブックマークのコメントに対していちいちブログで反論していたら、反論記事だけで最新10件が埋まってしまうに決まっている。
だから、現実的に、はてブのコメントには反論できないのだ。

そこで○×ボタンの登場である。
自分のエントリーについてアホな意見が書かれたと思えば、コメントに対して×を押せばいい。
これで反論完了だ。
あとは、第三者がその意見に対して○を多く押すか、×を多く押すかを眺めていればいい。
×が圧倒的に多くつけば「やっぱりこの意見はアホだったのだな」と納得することができるし、○が多くつけば「一般から見るとこういう考えの方が支持されているのか」ということで、また一方の納得が得られることになる。

ネット上で誰かに対して批評や意見をしたりするのであれば、その人自身も批評や意見をされるリスクを負うべきである。
はてブはそういうリスクを負うことがなく「意見のいいっぱなし」ができてしまうのが問題なのだ。
発言を公開しているからにはそういうリスクを負うべきだし、自分に対して批評や意見をされたくないというのであれば、コメントを非公開の設定で利用すればいいだけの話だ。

■追記
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://pub.studio15.jp/2008/11/12/hatebu-mochio/
なんか、はてブのコメント欄で「○→スター、×→ブラックスター(http://d.hatena.ne.jp/Hamachiya2 /20080705/HatenaBlackStar) はありますね。7月から使用されていますが、現状ではあまり問題解決に効果的ではないようです。」とか書かれてるけど、ブラックスターは非公式だから全然意味が違うと思うんだ。
こんな見当違いなコメントに×をつけたいんだ。

3 Responses to “はてブの問題についてひとこと言っておくか。”

  1. y@su Says:

    はてなスターを実装してしまってるから、今からマルバツに変更するのは厳しそう。

  2. studio15 Says:

    スターは仕組みのひとつとしてはいいと思うのですが、批判的な表明ができないというのは、結構使う場を選んでしまうと思うのですよねえ。
    ブログとかに張るのであればいいんですが。

  3. westerndog Says:

    はてブコメントへの言及ありがとうございます。×ボタンやはてなブラックスターのようなモデレーションをはてなが公式に導入しても有効に機能しないであろう理由を説明します。

    「共感できない」と「不快である」の両方を区別できないためです。俺はこいつが嫌いだからという不快至上主義者によりコメントの評価が決定されてしまうため、有用なコメントであっても埋もれてしまいます。

    何回でも投票が可能なので評価を無効化できるため。例え回数制限を行ってもブラックスターに投票された数を上回るスターを複数の別アカウントから自作自演で投票できます。そして自作自演を技術的に防ぐことは不可能です。

    非公式であれ、公式であれ、「リスク」や「反論」として、はてなブラックスターが満足に効果を発揮できていない以上、×ボタン導入コストに見合う効果は薄いと言わざるを得ないです。

    最後に、「言いっぱなし」とは反論できない環境のことをおっしゃっているのではないかと思いますが(間違っていたらすみません)、はてブは言いっぱなしの場ではありません。実際こうしてはてブコメントを引用され、「こんな見当違いなコメントに×をつけたいんだ。」と反論・言及コメントされていらっしゃっていることが何よりの証拠です。idコールでメッセージを送ることもできますし、その個人のはてなブックマークにトラックバックを送る仕組みもあります。

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