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【ドラニュース】

堂本弟、勝負の3年目 開幕1軍だ

2008年11月13日 紙面から

契約更改を終え、来季への意気込みを語った堂上弟=中日ドラゴンズ屋内練習場で

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 中日の契約更改交渉が12日、ナゴヤ球場に隣接する合宿所で始まり、堂上直倫内野手(20)は70万円ダウンの年俸780万円(推定)で更改した。2年目の今季は1軍出場がわずか3試合で、ほとんどファーム暮らし。同い年の巨人・坂本勇人遊撃手が今季、大ブレーク、セ制覇に貢献し、大きな刺激を受けた。地元愛知県出身のホープは来年が勝負の3年目。堂上直は「開幕1軍」を第1目標に掲げた。

 ネクタイを締め球団フロント首脳と話し合う。契約更改交渉という席が地元のホープの心を揺さぶった。「一番近い目標がそれ(開幕1軍)なので。遅くに上がろうとは思っていない。開幕から1軍でやりたいとずっと思ってやっています」。堂上直が力強く語ったのが開幕1軍という目標だ。

 交渉といっても金額は問題ではなかった。「何も活躍していないので当たり前だと思う」。今季は3試合出場、1打席、1三振が1軍成績。結果は70万円のダウン。心に残ったのは首脳からのゲキだ。今季のナゴヤドームでのプロ初打席の大歓声が話題になり、「期待に応えられるよう頑張れ」と、激励され、自分へ期待度を再認識させられた。

 今年はひそかに、ちょっぴり痛い刺激を受け続けていた。「最初は悔しかった」。今年は同年代の選手たちが1軍で活躍した。中でも巨人で今季大ブレークした坂本(青森・光星学院出)は06年のドラフト同期生。当時愛工大名電高の主砲だった堂上直は中日、巨人、阪神の3球団が1巡目で競合指名し、抽選負けした巨人が外れ1巡目で指名したのが坂本だった。

 「ずっと見ているうちに悔しいと思っているだけでは意味がない…と思った。練習をして、結果を出していこうと思った」

 地道に今の自分のやるべきことに力を注いだ。「2年間しっかり2軍で一からやってきたので来年はより強い気持ちで最初からやっていきたい」。3年目の来季、開幕1軍を勝ち取るための仕込みはたっぷり積み重ねた。

 このオフには父親で合宿所「昇竜館」の館長を務めた照さん(57)が退団。兄・剛裕外野手(23)は既に退寮しており、来年は合宿所に堂上ファミリーは1人だけとなる。完全な独り立ちとなる3年目、まず開幕1軍を勝ち取る決意だ。 (生駒泰大)

 

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