2008年11月13日 10時25分更新
札幌市が先月、夜間や休日に産婦人科の患者に対する電話相談を開始してから、産婦人科の患者の救急搬送が大幅に減少し、札幌市や産科医の団体は一定の効果があったとして、相談体制の充実を検討することにしています。
札幌市は、産婦人科医の団体から医師不足で救急患者に対応できないと通告されたことをきっかけに、先月から産婦人科の患者に限って夜間や休日に救急患者の電話相談を始めています。
これについて札幌市は、12日夜開かれた札幌市産婦人科救急医療対策協議会に、実施から1か月間の状況を報告しました。
それによりますと、1か月間の相談件数181件のうち85%にあたる153件は、「つわり」など比較的症状が軽く、患者の救急搬送は13件と前の月に比べ9件、40%あまり減少しました。
この状況について、協議会は電話相談が一定の成果を上げていると評価した上で、相談体制を充実させるため、現在、相談にあたっている助産師や看護師に加えて産婦人科の医師を配置するかどうかについても今後、検討することにしています。