麻生太郎首相は29日午前、首相官邸で記者団に対し、時価会計緩和について「検討してみたら、と言った」と述べた。ぶら下がり詳報は以下のとおり。
【時価会計緩和】
−−ニューヨーク市場、そして東京市場で株価が反発した。各国連携して講じた措置、指示が効いてきたようだが、今後の対策として時価会計緩和策、日銀の利下げ検討などが報道されている。特に時価会計緩和策は、劇薬という話もあるが、総理のお考えは
「これはもともと、株を満期まで持っている人にとっては、時価会計は手続きが大変になるだけで、おおよそあまり意味がない。導入をいわれたときから、ずっと同じことしか言ってないと思いますんで、政調会長のころに7、8年ぐらい前かな、同じことしか言っていない。時価会計に、どうしてもしなきゃいけないというアメリカの意見にそーかねーと言い続けてきた。そのアメリカがやめるという話をしているんだから、日本も時価会計にこだわる必要あるのかねー。検討してみたらとはいいました」
【日銀利下げ】
−−日銀の利下げについてのお考えは?
「利下げは、それはあんた、どうして日銀に言えると思うのか。産経新聞の見識が問われるからやめた方がいい。それは日銀の話であって、こちらの話ではありません。
【公明党要人との会合】
−−昨日の夜、公明党・太田代表、北側幹事長と会ったのか?
「そのことに関してこちらかいうことはありません」
【公邸への引っ越し】
−−公邸への引っ越しは、解散先送り論のある中でも総選挙の後か
「はい、そうです」
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