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「闇サイトの法規制を」女性拉致殺害事件、母の訴え

2008年9月26日

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写真初公判後、目に涙を浮かべながら会見する磯谷利恵さんの母親・富美子さん=25日午後、名古屋市中区、加藤丈朗撮影

 闇サイトを通じて知り合った男3人が帰宅途中だった会社員磯谷利恵さん(当時31)を拉致・殺害したとされる事件で、磯谷さんの母、富美子さん(57)は、25日に名古屋地裁であった初公判の後に記者会見し、「闇サイトの事件は後を絶たず、安易に加害者になりやすい。一刻も早くなくすよう、法で規制してほしい」と述べた。

 被告らが、殺害を共謀した時期などを争う姿勢を見せたことには「本当のことを言っていない。とてもひきょうに感じる」と、憤りをあらわにした。公判では、殺害に使われた凶器が示された。「コンクリートを壊すようなハンマーで何回も殴打されたかと思うと、人として絶対に許せない」と声を震わせた。

 また、検察側は冒頭陳述で、厳刑を求める署名が28万人を超えたことに触れた。富美子さんは「事件を風化させたくない。3人を許さないという気持ちの形として続けていきたい」と話した。

 利恵さんの遺影には、判決が出た時に報告するという。「これ以上、怖かったことを思い出させたくないから」

 午後の公判では周辺関係者の調書の朗読など、検察側の証拠調べが行われた。

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