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東京・神宮前で爆発・火災、2人逃げ遅れか

2008年11月12日14時45分

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写真激しく炎を上げて燃える建物=12日午後、東京都渋谷区神宮前3丁目、読者提供

写真煙を上げて炎上する建物=12日午後1時5分、東京都渋谷区神宮前3丁目、本社ヘリから、上田幸一撮影

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 12日午後0時30分ごろ、東京都渋谷区神宮前3丁目の3階建ての建物から出火した。東京消防庁によると、隣の建物にも延焼し、午後1時現在、計2棟約150平方メートルが焼け、激しく燃え続けている。60歳代の男性が顔にやけどを負った。ほかに、3人がけがをしたとの情報や、出火元の建物内で2人が逃げ遅れているとの情報があり、同庁と警視庁が確認を急いでいる。

 東京消防庁によると、何らかの爆発が起き、出火したらしい。原宿署によると、出火元は横山信一さん(60)方で、横山さんの妻(55)と母(88)の行方がわからないという。出火元の建物には、演劇用のピストルを扱う店が入居しており、火薬類があるとの情報もある。同庁は消防車50台とヘリコプターなどを出動させ、消火と救助活動に当たっている。

 現場は明治神宮外苑にある秩父宮ラグビー場の西側。ビルや住宅が密集しており、火災発生後、煙が激しく立ちこめた。周囲は規制線が張られ、近寄れない。火災当時、現場を含む東京23区では、強風注意報が出ていた。

 複数の近隣住民によると、爆発があった建物には映画関係の小道具として火薬を扱う「ブロンコ」という屋号の店があるという。近くに住む女性は「ドーンという大きな爆発音があり、外に出るとものすごい黒煙が上がっていた。その後、ロケット花火のようなヒュルルという音がした」と話した。

 近くにある在日本ブラジル大使館の職員は「地震だと思った」と驚いた様子で話した。「ドン」と大きな音が1回して地響きがしたという。それから15分後くらいにさらにもう一度、爆発音が響いた。音がした方を見ると、黒い煙がもうもうと上がっていた。

 現場近くの原宿幼稚園の石田透園長は、「ドーン」という大きな音を聞いた。外に出ると、黒い煙がもくもくと出ており、灰が降ってきたという。石田園長は「地震かと思った。外に出ると目が痛かった」と話した。

 園内には4、5人の園児がいたが、全員無事という。

 近所の男性(73)は午後12時20分ごろ、「ドーン」という爆発音を聞いた。居間のガラス戸がガタガタと鳴り、家の外は黒い煙が見えた。自宅2階からのぞいてみると、黒いすす混じりの煙が低く立ちこめ、焦げ臭いにおいがしたという。「普通の民家の火事にしてはすごい煙で驚いた」と話した。

 現場近くのペットショップ店の女性(67)は「食事中、『ボーン』という大きな音がして鉄筋コンクリートのビルが揺れた。驚いて外に出ると、しばらくして黒い煙が立ち上がり、あたりにも煙がたちこめてきた」。

 近くの焼き肉店従業員の男性(59)は「ドーンという大きな音がして、店が少し振動した。ガス爆発が起きたのかと思った」と話す。店を出て外をうかがうと、空に黒煙が立ち上っていたという。

 韓国料理店では昼時でお客が20人ほどいた。従業員の男性(33)は「突然バーンと音がしてびっくりした。外を見たら、住宅が壊れ、火と煙があがっていた」と話す。お客も一様に驚き、「ガス爆発か」などと一時は騒然としたという。

 現場から北に100メートルほどの場所にある国学院高校第二記念館の職員は「ドーンという爆発音がして、煙が一気に広がった。けが人が1人出て救急車で運ばれたようだ」と話す。風向きが反対なので、避難はしていないという。

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