オハイオ州クリーブランド(AP) 米オハイオ州北東部ウースターのジェイシー・ダレンバーグさん(56)が、妊娠できなくなった娘の代理母として、三つ子の赤ちゃんを出産した。孫にあたる3人は女の子で、1人はまもなく退院して自宅に戻れる見通しだという。
ダレンバーグさんの娘キム・コンセノさんは、先の結婚で2人の子供を産んでいるが、その後に子宮摘出を受け、3年前に結婚した現夫ジョーさんとの間には、子供がいない。
キムさんは子宮を摘出したものの、卵巣機能に問題はなく、ジョーさんと相談して人工授精に挑戦することを決定。代理母としてダレンバーグさんの子宮に、体外受精されたキムさんとジョーさんの受精卵が戻された。
ダレンバーグさんは大きな問題もなく、10月11日に三つ子を帝王切開で出産。予定日より2カ月早く、3人とも未熟児だったが、無事に成長している。
3人のうち、ガブリエラ・クレアちゃんとカルミーナ・アンちゃんは、一卵性双生児。もう1人はエリザベス・ジェイシリンちゃんと名付けられた。
ダレンバーグさんには31歳から36歳まで、4人の娘がいる。高齢での代理出産について11日、AP通信に対し「これまでずっと、本当に健康だったし、心理検査でも問題がなかった」と、全く心配はなかったと答えている。
ダレンバーグさんは娘4人と同様、自然分娩を希望していたが、担当医師が帝王切開を指示。子宮の機能を高めるためホルモン療法を受けて出産に臨んだ。
出産後、「気分は最高。結果が無事で、またやってみたいとも思うけれども、もう2度とはやらないと思う」と、笑っている。キムさんも、「もう再び、母親に同じ事はさせない」と笑顔で答えている。