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ソウル大が開発、「南北統合指数」とは

南北統一の度合いを10段階評価

 ソウル大の平和統一研究所(所長:朴明圭〈パク・ミョンギュ〉社会学科教授)が11日、南北統一の実現までどれだけ近づいたかについて、客観的な数値で測定できる「南北統合指数」を開発した、と発表した。

 南北統合指数は、韓国の一般国民や脱北者らを対象とした統一に対する意識調査、南北関係に関する各種資料の分析などを通じて考案したもので、経済、政治、社会・文化の3分野で、南北の統合の度合いを10段階に分けて評価するものだ。「0段階」は南北の往来や交流が行われる「接触・交流期」で、「10段階」は実質的な統一が実現する時期だ。

 同研究所がこの指数を用い、政治的な統合の段階を評価した結果、南北基本合意書が採択された1992年には3段階まで上がったが、その後0‐1段階まで下がった。初の南北首脳会談が行われた2000年には再び3段階に上がり、その後は常に2段階以上を維持しているという。

 経済的な統合は、1997年に0段階だったのが、98年から2001年には1段階に、02年から04年には2段階に、さらに05年から07年には3段階に上がった。一方、社会・文化的な統合は、98年から01年に1段階、03年から06年に2段階となり、昨年には初めて3段階に上がった。

 南北統合指数は、南北統合の段階について、▲0‐2段階:不定期的な接触・往来・交流・会談などが行われる「接触・交流期」▲3‐5段階:南北の統合が本格的に進展し、南北の協力が定期的に行われる「協力跳躍期」▲6‐8段階:南北共同の委任機関や制度が形成され運用される「南北連合期」▲9‐10段階:実質的な統一が実現する時期としている。

ウォン・セイル記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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