2008年11月12日 13時16分更新
病院での労働条件の改善などをめぐって労働組合と病院側の交渉が決裂し、秋田赤十字病院では12日朝、労働組合が1時間の時限ストライキを行いました。
時限ストライキを行ったのは秋田市の秋田赤十字病院の労働組合です。
全国の看護師や病院職員などで作る労働組合は労働条件を改善するため病院側に対し、医師や看護師の増員や地域の医療機関の存続などを求めましたが交渉が決裂し、12日、全国の病院などで一斉にストライキや集会を行いました。
秋田県内では秋田赤十字病院が12日午前8時半の就業開始から1時間、ストライキを行いましたが、混乱や患者への影響はなかったということです。
病院では組合員およそ100人が参加して労働組合の集会が開かれ、大海久善執行委員長が「現場では休みがないうえに夜勤や残業が多いため看護師や医師がいなくなりさらに環境が悪くなる。その悪循環をなくすよう求めたい」と訴えました。
労働組合の副執行委員長の工藤滝子看護師は「救急患者が来ても人が足りずほとんど毎日残業で疲れがとれません。仲間が辞めないよう労働環境を改善してほしい」と話していました。