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新型エアガンに「殺傷能力」 警視庁、製造元を家宅捜索

2008年11月9日17時24分

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 東京都北区の遊戯銃製造会社「タナカ」が製造販売した回転式拳銃型のエアガンが、拳銃と同等の殺傷能力を持つ疑いがあるとして、警視庁が銃刀法違反(拳銃所持)容疑で同社を家宅捜索していたことがわかった。

 組織犯罪対策5課によると、エアガンは7月にタナカが発売した「カシオペアタイプ」と呼ばれる製品。従来のエアガンは銃本体にガスを注入してプラスチック弾を発射するが、カシオペアタイプは薬莢(やっきょう)内にガスを注入し、その圧力で発射する仕組みという。

 同庁科学捜査研究所で鑑定したところ、強度を上げた薬莢の中にガスの代わりに火薬を詰めた場合、金属弾を連続発射でき、本物の拳銃と同程度の殺傷能力があることが判明したという。同課は10月に行った家宅捜索で、出荷前のカシオペアタイプ約800丁を押収した。出荷の記録上、約1000丁が流通していたが、タナカは捜索翌日に出荷を停止するとともに、回収を始めた。

 タナカが加盟する「日本遊戯銃協同組合」は、加盟社のエアガンを発売前に検査し、検査済み証紙を発行している。だが、カシオペアタイプは「検査規約にない新型」として証紙を発行しなかったという。

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