偽造キャッシュカードを利用して預金を引き出す窃盗事件が全国で相次いでいる問題で、中国銀行(岡山市)でも被害が確認されたことから、岡山県警も本格捜査に乗り出した。 同行によると、被害は06年12月27日〜07年4月1日にかけて、71口座から引き出された約9200万円。顧客にカード盗難の経験はなく、犯人は東京都内の健康食品会社から流出した会員の口座番号を使ってカードを偽造し、暗証番号に生年月日などを適当に入力してATM(現金自動預払機)から引き出していたとみられる。 県内でも同行以外の複数の口座から預金が引き出される被害があったとみられ、県警は警視庁の合同捜査本部へ捜査員を派遣し、犯行の手口など全容解明を進める。