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田口真堂の部屋
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風水がわかるQ&A
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Q.風水は、いつ、どこで、どのように生まれたのですか
Q.風水という言葉のもともとの意味は何ですか
Q.風水が日本に伝わったのはいつですか
Q.日本でも昔から風水は行われていたのですか
Q.日本の都市で、風水をもとに設計されたところとは
Q.江戸の町は風水をもとに、どう設計されたのですか
Q.風水で重要な「陰宅」「陽宅」という言葉の意味とは
Q.風水に、なぜ生年月日(本命星)が関係するのですか
Q.なぜ「気」というものが風水と関係するのですか
Q.「気」とは何なのですか
Q.風水で大切な「地脈」「天脈」「人脈」とは何ですか
Q.なぜ風水では「龍」の形を尊ぶのですか
Q.風水でよく聞く「鬼門」とは何ですか
Q.凶運をもたらす「災脈」とは何ですか
Q.厄年の原因になる10種類の災脈とは何ですか
Q.風水は、具体的に何を見て判断するのですか
Q.風水=家相学、方角・方位占いと考えていいのですか
Q.日本でブームの「風水占い」と「風水」はどこがどう違うのですか
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Q.風水は、いつ、どこで、どのように生まれたのですか
ご存知のように、古代文明の発祥の地の一つとして、中国の黄河、揚子江などの大河があります。
古代中国人は、人間は水から生まれ、水に育てられ、水によって健康や運命までも決定されると考えていました。また、天の怒りは風となり、人間の吉凶禍福も左右するものと考えられていました。そのため、水が豊富で風のない場所に古代の都市は築かれました。
こういった中国的な自然観があり、そこから自然界の「気」のエネルギーを読み取って運命を好転させていく「風水」へと発展していったといえます。
文献によりますと、紀元前200年ごろの中国の秦の時代に、相地(土地や住居、墓地を占う方法)が行われていたと記録にあります。
魏・晋の時代には、管輅、郭璞などの著名風水師があらわれ、さまざまな場所で一流の占法を行い、今日残る風水の秘伝書を残したのです。有名な『葬書』は、この時代に郭璞が著した代表です。
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Q.風水という言葉のもともとの意味は何ですか
易経には『風水渙』という言葉があり、これは易経によると先祖霊を集めて祭祀するという意味があります。すなわち、もともとは、先祖祭祀法からきたものと見ることができます。
また清代の範宜賓は、「水がなければ風が来て気は散る、水があれば気が止まって風はなくなる。故に風水の二文字は地学の最とし、そのうち得水の地(水を得られる場所)を上等とし、蔵風の地(風のない場所)を次等とする」と、書いています。
すなわちよい水があって、風を避けられる場所を選定することが目的という考え方もあったわけです。これを「地理風水」といいますが、地理風水はもともと一つのもので別個のものではありません。地理風水を略して今日「風水」と呼ぶことになったわけです。
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Q.風水が日本に伝わったのはいつですか
風水は、最も古くは、西暦538年に仏教伝来とともに日本に伝わったといわれています。聖徳太子の時代に『地理風水陰陽五行術暦書』などが伝わったと文献にはあります。
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Q.日本でも昔から風水は行われていたのですか
日本で地理風水がいちばん初めに行われていたのは、天武天皇が都を築く時に、地理風水を実践したと文献にあります。
また、源頼朝を初めとして足利尊氏、徳川家康など歴代の武士の幕府の政権は、風水によって国家建設を行っていたといわれています。
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Q.日本の都市で、風水をもとに設計されたところとは
日本の都の多くは、太古に伝わった地理風水学により、厳密な都市設計がなされてきました。とくに、奈良、京都、東京はその代表的な都といえます。
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Q.江戸の町は風水をもとに、どう設計されたのですか
江戸城、江戸の町は徳川家康のブレーンであった天台宗の大僧正天海によって、完璧なまでに、風水的に都市計画がされています。それは徳川政権が千年万年続くようにさまざまな神霊的な方法、地脈、霊脈、神脈を中心とした風水にのっとって都市計画がなされているのです。
たとえば、北東の鬼門に上野の寛永寺、浅草観音を鬼門除けとして祀り、南西の裏鬼門には目黒不動などを造営しています。そしてもっとも尊いとされる、真北である北極星の位置の真ん中には、初代徳川幕府を開いた徳川家康が日光東照宮に神霊として祀られているのです。
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Q.風水で重要な「陰宅」「陽宅」という言葉の意味とは
陰宅とは墓を占い、陽宅とは家を占うという意味です。どちらも陰宅風水、陽宅風水の略となります。
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Q.風水に、なぜ生年月日(本命星)が関係するのですか
この地球上では毎年、年を中心とした磁気の働き、月を中心とした磁気の働き、日を中心とした磁気の働き、時間を中心とした磁気の働きがあり、つまり磁気の働きにより年月日時の大きな働きの違いが毎年、毎月、毎日、毎時、微妙に違うといわれています。人間もつねに大きな太陽や月、星、磁気などの、宇宙的な働きの影響下にあります。
これらは、毎年、毎月、毎日、毎時に変化があります。その変化を宇宙自然のエネルギーの変化と見て、我々の生まれた瞬間に生まれた時の宿命的に受けている大自然の影響のエネルギーと、生涯のさまざまな場所や環境におけるかかわりを判断するのに、生年月日は必要とされています。
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Q.なぜ「気」というものが風水と関係するのですか
「気」というのは目に見えない宇宙の大エネルギーであり、そのなかに「陰の気」と「陽の気」があり、それはまた五種類の「木・火・土・金・水の気」に枝分かれするといわれています。
この気のエネルギーの働きが、人間の健康や運命に密接に関係するというのが東洋思想の根幹ですから、風水もその考え方を源流として、気のエネルギーを読み取り、土地の相を占い、家の相を占い、墓の相を占うのは必然的なことなのです。
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Q.「気」とは何なのですか
「気」とは、目に見えない大自然のエネルギーのことです。
たとえば、電気は目には見えませんが、たしかに存在して我々の文化生活を支えていますし、空気は、一瞬たりとも吸わなければ生きていけません。この電気や空気だけでなく、この世には、目には見えないありとあらゆるエネルギーが満ちているのです。
そしてこのエネルギーを大きく分けると、陰の気や陽の気があり、さらには「木・火・土・金・水」という大きな気の流れがあるというわけです。
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Q.風水で大切な「地脈」「天脈」「人脈」とは何ですか
地脈は大地のエネルギーの流れをさします。これを風水では「龍脈」とも呼びます。また、地上で心霊的な働きのある神社、お寺、教会、墓地、祠、塚などの影響も判断します。
天脈は天、すなわち神からの影響と天候の働きを判断します。つまり神、神霊の加護や神霊からのたたり、障り、また人間には本命星として天に輝く星との深いかかわりがあり、そこからの影響などを判断します。ときには、さまざまな天変地異の働きと人間とのかかわりを判断します。
人脈とは、人に宿るエネルギーの流れのことです。人間は個人では存在していないものです。社会という人と人とのつながりのなかで必ず、他人の影響や支えによって個人の人間は存在しているのです。出会う人との相性、縁の吉凶、順縁、逆縁などの吉凶を判断します。
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Q.なぜ風水では「龍」の形を尊ぶのですか
風を起こし、雨を降らす伝説上の神、架空の動物として古来、中国では龍という存在を尊びます。
この風と水とを自在に駆使する架空の神霊を「龍神」と呼びますが、風水ではこの龍神の限りなく宇宙的な優れたエネルギーを、大自然のエネルギーと結びつけて、さまざまな占術判断をすることになります。
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Q.風水でよく聞く「鬼門」とは何ですか
何事にも注意すべき方角として、一般にもよく知られている鬼門は、家の中心から見て北東になります。気象学上、天候の異変は、北東から南西にかけて動いたり、南西から北東にかけて動いたりします。これは、日本だけではなく世界的にいえることです。
すなわち、大地のエネルギーは北東から南西にかけて走り、あるいは南西から北東にかけて走っているのです。
そのためとくに、この北東を「鬼門」と呼び南西を「裏鬼門」と呼んで、この場所のエネルギーを、ある時は尊び、ある時は注意することになります。
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Q.凶運をもたらす「災脈」とは何ですか
大地で働く宇宙的な大きなエネルギーを「気」といい、その流れを「脈」といいますが、こうした気の流れである脈が乱れ、禍をもたらすことを災脈といいます。人間の厄年に深くかかわるものです。
人には誰にでも厄年というものがあります。その時は不思議と何をしてもうまくいかずに失恋したり、職を失ったり、離婚したり、事業が倒産したり、難病にかかったり、身内に次々と不幸が訪れたりします。とにかく運に見放されてしまうと、人生どうにもなりません。
厄年の六つの時期には、逝く厄(19歳)、濁り厄(25歳)、散々厄(33歳)、孤なし厄(37歳)、死に厄(42歳)、無為厄(61歳)などがありますが、その前後の年が前厄と後厄ということになり、もっとも注意しなければなりません。これらの厄災の原因が、10種類の「災脈」で、10種がお互いに微妙に関連しあって、人に不運をもたらすといわれています。
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Q.厄年の原因になる10種類の災脈とは何ですか
10種類の災脈とは、それぞれを方脈、生脈、蓄脈、物脈、業脈、死脈、祖脈、鬼脈、神脈、宅脈といいます。
「方脈」とは、風水でいう五黄殺、暗剣殺、本命殺、破といった凶方位を犯すことにより生ずる災いのことです。
「生脈」とは、何らかの理由で恨みや憎しみを抱く人の念のマイナスエネルギーのことをいいます。すなわち生き霊の災いをいいます。
「蓄脈」とは、亡くなった動物の霊や動物が化けた妖怪が災いすることをいいます。
「物脈」とは、宝石や絵画などの物品に宿った霊が念をさし、あるいは木石に宿った妖精などが災いすることをいいます。
「業脈」とは、自らが犯した前世からの悪因縁の結果、災いを受けることです。
「死脈」とは、死者の霊魂が生者や子孫に災いすることをいいます。
「祖脈」とは、風水脈とも呼び、祖先の墓の立地するところが悪相だったり、墓そのものに風水的に致命的な欠陥があって災いすることをいいます。
「鬼脈」とは、霊力のある鬼神や動物霊が、人の呪詛などによって災いすることをいいます。
「神脈」とは、神社、仏閣、霊山などへの不敬(神仏に非礼を働くこと)をすることによる、いわゆるタタリのことです。
「宅脈」とは、土地や建物の相が悪くて不運を招くことをいいます。
いっさいの災厄をもたらす原因となる災脈は、必ず前もって、あなたの精神状態にあらわれたり、身体の異常や日常生活の運、不運という形であらわれるものです。風水は、こういった災脈の厄を判断することもあります。
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Q.風水は、具体的に何を見て判断するのですか
「風水」には大きく分けて二つあります。一つは「陰宅風水」といって、墓地の選定と墓相を決定することにより祖先霊を慰め、家運繁栄を願う占術です。もう一つは、優れた陽気のある土地を選定し、そこによい家相の家を建てることによって、健康と開運をはかる「陽宅風水」があります。
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Q.風水=家相学、方角・方位占いと考えていいのですか
風水は日本の家相学、そして気学、方位学などの知識も当然入ってきますが、中国の堅固な思想に支えられた占術です。さらに学問的には、広範囲なその土地、地域、市や街全体のマクロ的な視点をもつ、ある種の都市計画法であって、環境整備方法でもあるのです。当然それには、方位の知識や家相学の知識も含まれてくるということになります。
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Q.日本でブームの「風水占い」と「風水」はどこがどう違うのですか
風水は、大地の気のエネルギーである龍を基本として、土地の相を占ったり、墓地を選定したり、家の繁栄を願う具体的な方術ですが、古来、中国で4000年もの年月をかけ、多くの研究家や学者の手を経て考えだされた歴史哲学に基づいています。
日本でいまブームになている“風水占い”は根拠のないものも多く、インテリアの配置を中心とした、およそ本来の風水とは似ても似つかないものとなっています。
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最終更新日 : 2002/07/31
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