井口がフ軍を自由契約になった。温暖なサンディエゴの自宅で、自主トレ&家族サービス中だったが、井口はこの知らせを待っていた。
「ようやく、他球団の話を聞くことができる状況になりました。いろいろな球団と交渉して話を聞きたいです」
フ軍は12月1日(同2日)まで優先交渉権があったものの、井口サイドからの自由契約の申し入れを受諾。フ軍が保有権を放棄したため、井口はFA申請登録後に他球団との交渉が可能となった。
井口獲得に動く可能性のあるメジャー球団は、ジャイアンツ、インディアンス、ダイヤモンドバックスなど多数。大リーグ関係者によると日本の球団も興味を示しており、若手選手の手本となり経験豊富な井口に対しては巨人、日本ハム、ロッテ、オリックスなどが参戦しそうな雰囲気だ。
今季は右肩鎖関節損傷で、メジャー4年目で初の故障者リスト(DL)入りを経験。85試合に出場し打率.232、2本塁打、24打点にとどまった。だが、けがは完治しており、来季に向けて肉体的な不安はない。
「移籍先は年内までに決めたいです。そうなれば自主トレも思いっきりできるし、(決断が)遅くなると相手球団にも失礼ですから」
メジャー残留だけでなく、日本復帰も視野に入れている井口。いよいよ日米を巻き込んだ争奪戦が幕を開ける。