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金融危機のたびにコメが豊作!?

1997年のアジア通貨危機当時も豊作を記録

 金融危機が訪れるとコメは豊作になるのか。

 今年は台風や病虫害の被害が少なかったことから、コメの生産量が4年ぶりの豊作を記録する見込みだ。農林水産食品部は今年のコメ生産量について「昨年よりも9.9%多い484万3000トンに上る見込み」と11日に発表した。2004年に500万トンを記録して以来の豊作だ。

 今年10アール当たりのコメ生産量も520キロに達し、昨年の466キロを11.6%上回って史上最高を記録した。今年のコメの栽培面積は93万5766ヘクタールで、昨年の95万250ヘクタールに比べると1.5%減少したが、生産量は逆に増加したことになる。主な原因としては、今年は日照量が豊富だったことや、雨や病虫害による被害が少なかったことなどが挙げられている。

 今年の10アール当たりのコメ生産量520キロは、1990年代に最高の豊作を記録した97年の518キロをも上回る数値だ。アジア通貨危機当時の97年も天候に恵まれ台風の被害も少なかったが、韓国では偶然にも金融危機が訪れるたびにコメは豊作を記録していることになる。全国の産地ごとの80キロ当たりの平均価格は今月5日の時点で16万1712ウォン(約1万1800円)だった。これは昨年同期に比べると8.3%の高値だ。高値を記録している要因について農林水産食品部は、「昨年は不作でコメの価格が上昇し、その高値基調が現在に至るまで維持されているからだ」と説明した。

クム・ウォンソプ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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