2008年11月11日 19時33分更新
景気が一段と停滞するなか、岡山県は、企業が業績の悪化を理由に学生に対する採用の内定を取り消すことがないよう、県内の経済団体に要望しました。
要望は、岡山県の幹部職員が県内の6つの経済団体を訪れて行いました。
このうち岡山県経営者協会では島津副知事が「企業も苦しいと思いますが、学生の採用の内定を取り消さないようお願いします」と訴えました。
これに対して経営者協会の末長範彦会長は「そうしたことがないよう、会報などで周知していきたい」と答え、会員の企業などに内定を取り消さないよう呼びかける考えを示しました。
岡山県によりますと、県内の企業が来年春に採用予定の学生の内定を取り消したケースは今のところ確認されていませんが、県内の大学の学生3人が県外の企業から内定を取り消されたということです。
岡山県経営者協会の末長会長は、「学生に対して内定という約束をした以上、企業の責任としてしっかり守らなければならない」と話していました。