遼、今野＆矢野と夢の共演／国内男子

　男子ゴルフの「三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズ」が、１３日から４日間、静岡・太平洋Ｃ御殿場Ｃ（７２４６ヤード、パー７２）で開催される。石川遼（１７）＝パナソニック＝は、予選ラウンドで、米ツアーでランキング１３位の今田竜二（３２）と矢野東（３１）と豪華顔合わせとなった。

　遼クンが満足そうな笑顔を振りまき、車を降りてきた。

　「球筋が違いますね。アゲンストの風だと２０ヤードは違う。打ち方も変わっていないし…」

　この日、収録されたテレビマッチで、今年のマスターズ優勝者のイメルマンと夢のラウンドを行った。その際、感じたのは、弾道の強さ。アゲンストの風では、その差が歴然だ。

　しかし、イメルマンは遼クンへ「今のままでやっていけばいい。努力と練習しかない」とアドバイス。イメルマンも努力を重ね、１８歳でマスターズに出場した経験を持つ。

　さらにコースへ到着した遼クンには、ビッグなプレゼントが用意されていた。予選ラウンドの組み合わせで、今季の米ツアーで日本人史上３人目のツアー優勝と、賞金ランク過去最高の１３位に輝いた今田、また出場１０試合連続でベスト１０入りしている矢野東との同組対決。「最高です。日本人としてあこがれる（今田の）プレースタイルを近くで見られるのは、勉強になります」。

　米ツアーでもトップクラスの小技を間近で見て、今後の飛躍に生かすつもりだ。

　「これ以上ないくらいに爆睡できました。日本シリーズまで予選を通過したい。今週は万全で臨みたいです」

　前週の「レクサス選手権」は５試合ぶりに予選落ち。だが、週末は睡眠をたっぷりとり、体調を整えた。昨年はアマチュアとして３８位。今年は日本一の富士山を前に、優勝争いが期待できる。（稲垣博昭）