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震災チャンス発言 井戸・兵庫知事、撤回も謝罪もなし(2/2ページ)

2008年11月12日0時40分

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写真会見で記者の質問に不満そうな表情を見せる井戸敏三・兵庫県知事=11日午後8時31分、神戸市中央区、西畑志朗撮影

 神戸市幹部も「阪神大震災当時、真っ先に神戸に駆けつけてくれたのが関東のボランティアだった。そのことを考えると言葉を失う」とあきれた。

 東京都のある幹部は「震災を経験した県の知事にあるまじき発言。関西圏の繁栄を目指すのはいいが、あまりに視野が狭い」とあきれる。昨年4月には、石原慎太郎都知事が阪神大震災を巡って「(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから2千人余計に亡くなった」と発言。井戸知事が「失礼な発言だ」と反論した経緯がある。このため、都庁内には「今回の発言は、石原知事発言への意趣返しでは」と受け止める幹部もいる。

 一方、阪神大震災の犠牲者遺族らでつくるNPO法人元理事長、白木利周(としひろ)さんは「不適切な感じはしない。地震が発生すれば大阪や兵庫が団結して復興に当たり、関西の活性化にもつなげるという意味だと思う」。中林一樹(いつき)・首都大学東京教授(都市防災論)も「復興への協力の決意表明であり、東京への応援歌ではないか」と理解を示している。

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