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【国際】

北が開城工業団地の中断伝達

2008年11月12日 朝刊

 【ソウル=福田要】北朝鮮の対南(韓国)事業関係者が10月末から11月初めにかけ訪朝した韓国民間代表団に、南北経済協力事業の開城(ケソン)工業団地について「(事業)打ち切りを暫定的に決定した」と伝えていたことが分かった。

 訪朝団に参加した韓国の民間研究機関「企業銀行経済研究所」のチョ奉鉉(チョポンヒョン)研究委員が11日明らかにした。

 開城工業団地をめぐって北朝鮮側は、韓国の民間団体が金正日(キムジョンイル)総書記への批判ビラを風船で飛ばすのをやめなければ悪影響が出ると警告。6日には国防委員会が異例の視察で韓国企業の撤収にかかる時間を調べており、対北政策を見直した韓国政府に対する揺さぶりの一環とみられる。

 事業打ち切りの発言について、韓国統一省は「確認していない」と話している。

 一方、金夏中(キムハジュン)韓国統一相は11日、国会委員会で南北関係全般について「北朝鮮が南北交流協力に対して否定的措置を取らないことを期待する」と述べた。

 

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