アニメビジネスのGDH(東京都新宿区)は10日、この日発表した09年3月期の連結業績予想で赤字額が3億3900万円から5億8100万円に悪化したことを受けて、傘下の制作会社「ゴンゾ」によるアニメ制作を縮小すると発表した。これまでは外注を含めて年間8本程度を制作してきたが、4本程度に縮小し、より堅実な経営を目指すという。
さらに経費の削減や、組織の見直しで経営の効率化を図る。一方、連結子会社のゴンゾロッソオンラインが運営する「ドルアーガの塔」や「マスターオブエピック」などのオンラインゲーム事業を強化し、国内だけでなくアジア市場の拡大も目指すとしている。
GDHは、劇場版アニメ「ブレイブストーリー」やテレビアニメ「ドルアーガの塔」などを制作してきた。しかし、DVD市場の低迷などから08年3月期の経常損失が34億9200万円と業績不振となり、9月10日には投資ファンド会社からのTOB(株式公開買い付け)を受け入れて、経営立て直しを図っていた。【渡辺圭】
2008年11月11日