三重県立四日市四郷高校の女性教諭(38)が8月、顧問を務める部活動で三重県から群馬県まで生徒を引率した際、帰る途中で生徒を埼玉県内で電車に残したまま、家族と旅行に出掛けていたことが分かり、三重県教育委員会は11日、この教諭を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にした。
教諭は生徒を四日市まで引率したように虚偽報告を行い、帰りの出張旅費を請求していた。
県教委によると、教諭は8月7日から9日まで、前橋市で開かれた部活動の全国大会に参加した3年生の女子生徒1人の引率を担当。9日に予定の行事を終えて戻る途中、電車に生徒を残してJR大宮駅で下車。待っていた自分の家族と合流し、車で北海道旅行に向かっていた。
女子生徒は同じ大会に参加していた別の高校の教諭が三重まで引率。県教委当てに問題を伝える匿名のメールがあり発覚した。
県教委の調査に、教諭は「三重に戻ってから車で出発する予定だったが、お盆の渋滞があり、予約したフェリーに間に合わなくなると思って、家族に大宮まで来てもらった」などと説明しているという。