▽球団バックアップ
広島の高橋建投手(39)が11日、フリーエージェント(FA)宣言し、大リーグ移籍を目指す意向を明らかにした。13日にFA申請書を提出し、正式表明する。球団も希望を容認し、バックアップする方針を示した。
高橋は10日に球団にFA宣言する決断を電話で伝えた。この日は大野屋内総合練習場ので秋季練習後、「FA宣言します。米国で挑戦したい。39歳なのでかなりのエネルギーを入れて、一番信じたことをやっていきたい」と、大リーグ移籍を前提にFA宣言する意向を表明した。
広島在籍選手のFA宣言は、昨年の黒田博樹投手(ドジャース)らに続いて6人目になる。高橋は「FA残留を認めてもらえていないカープにはいられない、という覚悟はしている」と退団を決断したことも強調した。
4年前にFA権を取得した後、「米国というのが頭の片隅にあった。(大リーグは)左投手が少ないし、有利だと思う。希望球団はない。代理人の候補もいるので任せたい」と近日中に代理人契約する意向も明かした。
他球団との交渉は20日に解禁される。大リーグのほか、国内球団も獲得に名乗りを上げる可能性がある。「手を挙げてくれる球団があるかは分からないが、夢はメジャーでまず1勝」と話した。(木村雅俊)
▽オーナーと監督「頑張ってこい」
高橋のFA宣言の決断に、広島球団は応援する姿勢を見せた。松田元オーナーは「頑張ってこいと送り出したい。広島に家もあるのだし、メジャー移籍ということになったら、カープの施設で練習すればいい」と話した。
ブラウン監督は「悩んで決めたのだろうし、今は頑張ってくれという気持ち。一緒に戦った3年間、ベストを尽くしてくれた」とベテランの挑戦を前向きに受け止めていた。
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