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70代入院患者が浴槽で死亡 千葉、蛇口から55度の湯

 千葉市は10日、市立青葉病院で両ひざの関節症の手術を受けるため入院していた70代の女性患者が、1人で入浴中に浴槽で全身やけどを負い、死亡したと発表した。

 病院によると、風呂には20―30センチの湯がたまっており、約55度の湯が蛇口から出しっ放しになっていたという。千葉中央署は病院の安全管理に問題があった可能性もあるとみて業務上過失致死容疑で調べている。司法解剖により多臓器不全と判明したが、それを引き起こした原因は不明。

 市と病院の記者会見によると、女性は6日午後2時ごろ、担当の女性看護師に付き添われて病室と同じ階にある浴室へ行った後、1人で入浴。約30分後、看護師が浴槽内でぐったりしている女性患者を見つけ、すぐに助け出したが、7日午前、死亡した。

 浴槽は1人用。湯と水の栓は分かれているが蛇口はひとつ。自分で湯と水を調節しながら適切な温度にする。水の栓を開けず、湯の栓だけ開けた場合、湯の温度は約55度になるという。女性患者は10月31日の入院後、初めての入浴だった。〔共同〕(01:00)

社会 | おくやみ