大阪放送局

2008年11月11日 18時54分更新

兵庫県知事 震災で問題発言

兵庫県の井戸知事は、きょう和歌山市で開かれた近畿ブロックの知事会議で、関西経済をめぐる議論のなかで「関東で震災が起きればチャンスになる」と発言しました。井戸知事は記者団に対し、「東京一極集中の物理的な危険性が高いことを指摘したかった。非常に誤解を受ける言葉だったかもしれない」と釈明しました。
この発言は、和歌山市で開かれた近畿や周辺の10の府県の知事らが出席した近畿ブロック知事会議で、関西経済をめぐる議論の中で、井戸知事が述べたものです。
この中で、井戸知事は、「東京の一極集中を打破するための旗をあげなければならない。関東で震災が起きれば東京はダメージをうけて、これは、チャンスになる。これを生かさなければならない。そのための準備をすべきだ」と述べました。
井戸知事は、さらに「関西が、首都圏で災害が起きたときに引き受けられるよう、機能の強化を図るべきだ」と述べました。
不適切な発言だという指摘が出ていることに関連して井戸知事は、きょう夕方兵庫県庁で、記者団に対し、「東京一極集中の物理的な危険性が高いことを指摘したかった。第2首都、防災都市として関西で準備する必要があると述べたものだ。ただ、ある意味バランスを欠いた発言だったかもしれない。地震そのものについて発言したわけではないが、非常に誤解を受ける言葉だったかもしれない」と釈明しました。