百貨店の婦人服売り場にパクリ目当ての客が急増
「無断盗用の目的で購入された商品については、交換や返品はお受けできません」
最近百貨店の婦人服売り場に行くと、このようなフレーズをよく目にする。服を購入しデザインをコピーした後、返品を求めるいわゆる「パクリ業者」に対する警告文だ。初めて目にする人は何のことだか分かりづらいが、こうしたフレーズにドキッとする人が最近めっきり増えたという。
ソウル市内の某百貨店の女性カジュアルウェア売り場では5日、20代の女性客が両手にいくつもショッピングバッグをぶら下げ、多くの人々の注目を浴びた。しかし彼女はそのバッグの中にあったコート、ジャンパー、スカート、ズボンなど冬の新商品をすべて返品し、手ぶらで百貨店を後にした。おそらく「パクリ業者」だろう。
シスリー、96NY、システム、オリーブ・デ・オリーブなど、百貨店で売れ行き好調のヤング・カジュアル・ブランドを10年以上扱ってきた販売店員は、「最近はパクリ業者と思われる客が1週間に一人以上訪れる。1カ月に1、2件だったアジア通貨危機のときよりもひどい」と話した。パクリ業者が増加しているのは、不景気により、消費者が高価なブランドよりも「有名ブランド・スタイル」と呼ばれる安いコピー商品を買うケースが増えているため。つまりそれに便乗しているというわけだ。
パクリ業者と疑われるのは、試着せずに4-5着を購入したり、20歳前後の女性客が高価なスーツを試着せずに購入したりしていくケースなどがある。販売店員としては、疑惑の余地があっても、客に対し販売や返品を拒否することはできない。「お客様は神様」という論理に勝る手立てがないというわけだ。
現代百貨店のチョン・ヨンジュン・カジュアル担当は「新製品をコピーすることは、一般の消費者に害を与えるため、強力な対策が必要」と話した。販売店員らも「最初は『パクリ女』がよく来るのを見て、『うちのブランドは人気があるんだ』と笑い過ごしていたが、最近は憎々しい」と語った。
シン・ウンジン記者
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