選考会レポート

タイ代表選考会レポート

 9月23日(日)
 15時から開始となるタイ予選会の会場は、市内中心地にある巨大ショッピングモール(セントラルワールド)の大きな吹き抜けの、1階に造られた特設ステージ。 ちょうど「ジャパンウィーク」というイベントが1週間の日程で行われており、タイ予選はトリを飾るイベントらしい。(前日の下見ではファッションショーだった)
 ステージ近辺と少し離れたところには、たくさんの日本ブースが展開していた。金魚すくいやヨーヨーつりなどの縁日、日本食の即売から、日光江戸村などの観光誘致ブースなど雰囲気も上々。 日光江戸村の忍者とお姫様のコスプレには多くの人が一緒にカメラに収まっていた。
 他にも現地の旅行代理店が「秋の日本」や北海道観光などの誘致を行っていた。値段を見ると2〜3万バーツ。日本円に換算すると7〜10万円。学生が普通に行ける金額ではないようで、「日本は憧れの国」というのは誇張ではない。 後から現地の人に聞いたところ、たくさんもらっているといわれている人たちで平均月収は日本円で6〜7万円。普通の人は3万円前後。日本は誰でも気軽に行ける国ではないようだ。

 13時30分ごろに会場へ到着。すでにステージ周りには出演レイヤーや一般参加のレイヤーたちがうじゃうじゃ集結。その周りにはカメ小(カメラ小僧)たちが「こっちむいて」(多分タイ語でそういっているはず)と。日本のコスプレ会場となんら変わらない風景。
 15時の予定から遅れること10分で開始。(この10分遅れのスタートはタイでは奇跡的とのこと。30分くらいは平気らしい)その後タイと日本人の司会が出てきて世界コスプレサミットの説明と審査員の紹介がスタート。なんと日本人の司会は2年前までメーテレの女子アナだった女性。
 審査員は日本人のオヤジが多数並んでいて、なんだか場違いな気がした。要するに「オタク度ゼロ」の雰囲気。

《審査員》
日本大使館広報文化部長 柴田氏
テレビ愛知事業部 加藤部長
JETROバンコク・センター 秦次長
JNTOバンコクセンター 山田所長
全日空バンコク支店 片桐支店長
国際観光振興機構バンコク観光宣伝事務所 山田所長
韓国オーガナイザー Lee氏

 タイのオーガナイザーである近藤氏(通称“ねぎぼうず”)は準備やらステージ進行やら会場整理やら八面六臂の大活躍。また8月に日本へ来て頂いた現地メディアの滋野さんと旅行代理店のスワンナさんも駆けつけてくれました。
 さて、エントリーしていたチームは15チームでしたが、急な欠席と急なエントリーなどが当日あり、結果的に14チーム。出場チームは全て2名1組と世界コスプレサミットのルール通りになっていた。(“ねぎぼうず”えらい!!) 以下に作品名を現地の英語表記で書きます。

《演目》
(1)「家庭教師ヒットマンREBORN!」(Reborn!)
(2)「ローゼンメイデン」(Rozen Maiden)
(3)「聖伝−RG VEDA−」(RG VEDA)
(4)「カードキャプターさくら」(Cardcaptor Sakura)
(5)「ふたりはプリキュア」(Precure)
(6)「Kanon」(Kanon)
(7)「天使禁猟区」(Angel Sanctuary)
(8)「北斗の拳」(Hokuto no ken)
(9)「Xenosaga」(Xenosaga)
(10)「鋼の錬金術師」(Fullmetal Alchemist)
(11)「beatmaniaIIDX 10th style」(beatmaniaIIDX 10th style)
(12)「ああっ女神さまっ それぞれの翼」(Ah! Megami sama)
(13)「りりむキッス」(Lilimu Kiss)
(14)「ドラゴンボールZ」(DRAGONBALL Z)

 いろいろです。全体を見ていて感じたのが、世界コスプレサミットの本選を良く研究しているということ。
 例えば、(7)はWCS2006優勝国のブラジルが演じたものとほぼ同じ演舞。
 (6)はそろいの赤色の高校生制服で「萌え」度をぷんぷん振りまいての踊り。
 (10)はお決まりの「タタタタタタタッ」では大歓声でしたが、相手役はやや太り気味で、ぽっこりとしたおなかが全体をコメディタッチに変えていました。
 (12)はWCS2007中国代表のように歌に合わせて踊るというもの(口パクでしたので残念でしたが)。イケメンの二人が薔薇をマイク代わりにかっこよく歌って(口パク)ました。会場から黄色い声(古い表現ですが)が飛んでいました。
 (14)は小さな子供から大人まで知っていることもあり、また何度もバク転したり棒術があったりと見ごたえが抜群。カメハメハも自作の段ボールの小道具を使ったりとアイディアも良く大歓声でした。
 変わったところでは、(2)の2人の女の子(後からわかりましたが中学生らしいです)は、途中から戦いが演技から本気モードに変わり、会場がざわついていました。小道具がはじけて観客席に飛んだりかつらがはずれたりと不穏ムード満載。多分打ち合わせと違ってしまってどうしようもなくなったんでしょう。
 結局優勝したのは(9)のXenosaga。登場したとたん、その衣装の完成度で会場が沸きました。また小道具(というより大道具)の電子銃も良く出来ていて、やや演技部分が物足りないこともありましたが、世界観が良く造られているということで大方の審査員が上位の得点を付けていました。
 優勝が決まった後、まずは私たちの取材(本名とかいろいろ聞かなければなりません)、その後地元メディアの取材やカメ小たち撮影など1時間くらい続いていました。彼女たちは文句を言わずずっとポーズをとっていたのが健気でした。  2人とも現役大学生なのですが、18歳のジットゥラーポーン ディタプロムさんは、タイでは日本の東大・京大に相当する大学に在学中でしかもコス歴8年の大ベテラン。彼女のブログもプロ並です。
 イベント終了後、会場内のレストラン街でスタッフと食事をしていたら、着替え終わった彼女たちが母親といっしょに歩いていました。父兄同伴だったみたいです。
 タイ予選は無事終了しましたが、印象としては『タイ恐るべし』でした。

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