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2008年11月11日

 日本地図の能登半島先端、輪島にコンパスの針を当ててロシア・ウラジオストク沖の距離で円を描いてみた。約700キロか。東は札幌、西なら福岡あたりが同心円上にある

日本海が小さな「湖」であることがよく分かる。その対岸で今回の原潜事故だ。放射能漏れはないとの発表だが、うのみにはできない。思い出すのは1990年代はじめに発覚した日本海へのロシアの原子炉投棄である

老朽化した原子炉や放射性廃棄物が日本海に捨てられ続けていたのだった。事後処理はどうなったのか。外国資本に頼ったロシアのずさんさと何事も忘れ易い日本側の対応に、じくじたる思いがする

最近は中国の産業汚染水や大気汚染、漂着物の多さが指摘されている。いずれも見える形で大陸から押し寄せる汚染である。が、目に見えない海洋汚染が20数年前から存在していたのを忘れていないか

能登半島は昔から大陸の異変を知るアンテナだった。かつて終着駅だった旧輪島駅に次の駅名が「シベリア」と書かれた看板があったのも思い出す。国境の街に住んでいる現実を思い出させたロシア原潜事故である。


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