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【静岡】『困っている地域で開業したい』 休診の岡部町立医院を男性医師が購入2008年11月11日
昨年6月から休診していた岡部町新舟(にゅうふね)の町立医院「朝比奈診療所」を、県内の男性医(44)が購入し、来年12月ごろに内科と小児科の医院として開業する予定であることが分かった。町内に総合病院はなく、内科の診察ができる個人医院は3軒だけで、町は医療拠点の増加を歓迎している。 同町などによると、朝比奈診療所は、町北部の朝比奈地区の地域医療を確保するため、町が1957年に開設した。しかし、95年1月から勤務していた医師が高齢や健康面の不安を訴え、昨年6月に退職し、後任の医師が決まらなかった。 町は今年5月、「医療行為を行う者を最優先する」との条件を付けて、診療所の買い手を公募し、男性医とデイサービス企業から申し出があった。 男性医は「医師がいなくて困っている地域で開業したい」と説明。町は同月、診療所の土地と建物を477万円で男性医に売却した。 男性医は現在、志太榛原地域にある市立病院に勤務し、生活習慣病や甲状腺疾患など内分泌・代謝疾患が専門。診療は週5日を予定し、内科・小児科の医院として内科全般を診察する方針。 開業を受け、男性医は市立病院を退職するが、後任の医師が着任する見込みという。
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