2008年 11月 10日
インターネットに殺人予告 高校生書類送検
インターネットの掲示板に別の高校の教諭の殺害予告を書き込んだとして、井原市の男子高校生が脅迫の疑いで10日、岡山地方検察庁に書類送検されました。書類送検されたのは井原市に住む高校1年生で16歳の少年です。警察の調べによりますと少年は先月15日の夜、自宅で自分の携帯電話を使い、インターネットの掲示板サイトに別の高校に勤める40歳代の女性教諭の殺害予告を書き込み、脅迫した疑いです。教諭は少年の友人が通う高校に勤めており、2人に面識はありませんでした。取り調べに対し、少年は「面白半分で掲示した」と供述しているということです。警察は教諭の学校からの通報に基づき、殺害予告日に教諭の身辺の警戒に当たるとともに、少年を割り出し、携帯電話を押収するなどして取り調べていました。

坂出市清掃報酬架空請求問題で市長会見
坂出市観光協会は清掃業務の報酬を架空に請求したのでしょうか。観光協会の会長を務める松浦稔明市長は10日の定例会見でこの問題について「調査中」と答え、何も明らかにしませんでした。松浦市長はこのように述べ、調査の進ちょく状況や発表の時期について何も明らかにしませんでした。この問題は坂出市内の国立公園の清掃業務をめぐり、県から仕事を請け負った坂出市観光協会が、ボランティア会のメンバーの印鑑を無断で使用して領収書を偽造し、報酬を架空請求したとされるものです。ボランティア会は今月4日、松浦市長に対し、「不正経理を指示したのは誰か」など質問状を提出しましたが市側は「調査中」とだけしか答えず、架空請求が実際に行われていたのか、依然として分からないままです。報酬には税金が使われていて一刻も早い真相解明が求められています。

新しい医療機関は緊急医療システムに
岡山市が設立を目指す新しい医療機関の構想が10日開かれた委員会で明らかになりました。24時間体制で緊急患者を受け入れるER型の医療機関を目指します。新しい医療機関は今年5月から岡山市が岡山大学と連携し、目指しているものです。構想では救急医療体制の強化と地域医療ネットワークの構築を2つの柱に安心できる医療を実現したいとしています。このうち救急医療体制は専門の医師が24時間365日体制で緊急患者を受け入れるいわゆるER型のシステムです。全ての緊急患者をいったん受け入れ、その後、重病患者は大規模な病院に、軽い患者はかかりつけの病院に振り分けるなどコーディネートの役割も担うとしています。岡山市では今後、具体的な医療機関の内容について委員会で話し合うことにしています。

人命救助のお手柄警察犬に感謝状
山中で行方不明になっていた男性を発見し、救助に貢献したとして民間の警察犬とその飼い主に10日、津山警察署長から感謝状が贈られました。感謝状が贈られたのは民間の警察犬の指導者で津山市志戸部の自営業、西尾保さんと日下猛之さん。そして2人が飼っているラブラドールの「シャネル号」とシェパードの「ダリウス号」のともに4歳のオス2匹です。2匹は先月16日、岡山県鏡野町の山にキノコ採りに出かけたまま行方不明になっていた男性を鋭い嗅覚で31時間ぶりに発見しました。表彰式では津山警察署の川下潤二署長から西尾さんら2人に感謝状が贈られたほか2匹の警察犬にメダルが贈られました。この2匹は警察から任命され、民間で飼育する警察犬で犯罪捜査や行方不明者の捜索にあたっていてこれまで数十回出動していると言うことです。

中四国地域食品オーディション
食品メーカーが開発した新商品を主婦などが審査する会が10日、岡山市で開かれました。これは消費者などから直接アドバイスを受け、今後の商品開発に役立ててもらおうと開かれたものです。中四国5県から7社の食品メーカーが自社で開発したハムや食前酒などを持ち寄り、一般の主婦など約90人が味やパッケージのデザイン、価格など5つの項目で評価していきました。主催した中国四国農政局ではこうした機会を通じ特色ある地域ブランドを育てたいと話しています。

岡崎嘉平太と周恩来展
日中国交回復に尽力した岡山県の名誉県民、岡崎嘉平太と中国の周恩来元首相の交流を紹介する展示会が、岡山県吉備中央町で開かれています。岡崎嘉平太は、吉備中央町出身の実業家で、生涯に100回以上中国を訪れ、日中の交流促進に力を尽くしました。会場には嘉平太が日本との国交回復に尽力した中国の周恩来元首相と会談した時の写真など約80点が展示されています。1972年9月の日中国交回復前後に書かれた嘉平太の日記には初めて中国を訪れた当時の田中角栄総理を北京の空港まで迎えに行った際、中国で日本の国歌が演奏されたことに感動したことなど当時の心境をつづっています。この展示会は吉備中央町の岡崎嘉平太記念館で今月24日まで開かれています。