政局2008
経済激変で解散先送りに
【国際】ダライ・ラマ側を批判 中国「協議の雰囲気損ねた」2008年11月11日 朝刊 【北京=新貝憲弘】中国共産党で民族、宗教問題を担当する中央統一戦線工作部の朱維群、斯塔両副部長は十日、北京で記者会見し、先月三十一日から今月五日まで訪中したチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ十四世特使との協議は「話し合いの雰囲気を再び著しく損ねた」としてダライ・ラマ側を批判した。 朱副部長は、今回の協議で特使が「チベット民族全体が真の自治を得るための覚書」を提出したと明らかにした上で、覚書が「(国家)分裂主義の主張を放棄していない」と指摘。七月の協議で、ダライ・ラマ側は北京五輪の妨害活動などを支持しないと承諾したにもかかわらず「約束を守らなかった」とも批判した。 朱副部長は協議の先行きについて「それほど悲観することもない」としながら「協議を通して『チベット独立』などを求めるならどうしようもない」とくぎも刺した。
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