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よさこい版で復活　沼津音頭　テンポよく踊りやすく

2008/11/07

　沼津市の市民踊りとして、戦後長らく親しまれた「沼津音頭」が、９日に同市中心街で開かれるよさこい踊りの祭典「よさこい東海道２００８」（よさこい沼津まつり実行委員会主催）の本祭で、よさこい風にアレンジされて復活する。
　沼津音頭は昭和３０年代から地域の夏祭りや学校行事などで広く親しまれた。かつては市民なら誰もが知る踊りだったが、時代の流れとともに取り上げられる場面が減り、最近の若い世代にはなじみが薄いという。
　沼津音頭の復活は、祭りに地域色を出し、参加者のすそ野を広げようと実行委員会が発案した。高知市の作曲家三谷章一さん、振り付け師時久紀恵さんに依頼し、動作はほぼそのままに、ややテンポを上げ、よさこい風のアレンジを加えた。
　時久さんは「見よう見まねで踊れるよう、とにかく余計な動きを入れず、単純に仕上げた」と話す。振り付けが完成した１０月末から、経験者を対象に数回練習会を開催してきた。
　沼津のよさこい祭りは今年で１２回目。例年踊り手３０００人以上が参加し、８割以上は県外の愛好者という。実行委員会の原田治行実施運営部会長は「一部の若い人の祭りというイメージも強くなってしまっている。新しい沼津音頭を広め、子どもからお年寄りまで、誰でも参加できる祭りにしたい」と意気込む。
　ボランティアで祭りの運営にかかわってきた沼津市の中山治久広報局長は「沼津が商都として隆盛を極めたころの記憶とともにある、忘れがたいメロディー。当時を知る世代にはもちろん、知らない世代にも受け入れてもらえれば」と期待する。
　初披露は９日午後、中心街の各所で。飛び入り参加も歓迎。参加希望者は同日午後１時に、高島町の山神社に集合する。

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よさこい風にアレンジした沼津音頭を練習する市民の有志＝沼津市内

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