矢野経済研究所が10日まとめた2007年度の「『オタク市場』に関する調査」によると、携帯電話やパソコンで漫画を読む「電子コミック」が前年度比約2.5倍の250億円と大きく伸びた。携帯電話の性能向上が市場の急拡大につながったようだ。一方で、ブームが過ぎた「メイド喫茶」は19%減と縮小傾向にあることがわかった。
一部のマニア以外にも購入が広がっている商品やサービスで大きな成長が見られた。「同人誌」が14%増の553億円となったほか、「フィギュア」は8%増の260億円、「コスプレ衣装」は7%増の360億円だった。最近の鉄道ブームを受けて「鉄道模型」も6%増の152億円となった。
一方で減少したのは「メイド喫茶」のほか写真集などの「アイドル」関連グッズで、5%減の505億円となった。7―10月にかけて同研究所が実施した、関連事業者への聞き取り調査をまとめた。(14:19)