財務省は10日、日本が外貨準備として保有する外貨建て証券の内訳をはじめて公表した。外貨建て証券の残高は2007年度末時点で92兆4486億円となり、このうち68.2%を国債が占めた。国債以外の証券は31.8%で、米住宅公社が発行した米政府支援機関(GSE)債などが含まれる。
同時に発表した10月末の外貨準備高は前月末に比べ181億6700万ドル減少し、9777億2300万ドルとなった。現在の方式で統計を取り始めた00年4月末以降では最大の減少幅を記録した。1兆ドルの大台割れは3カ月連続。
07年度末時点で保有していた外貨建て証券のうち、国債は63兆918億円、国債以外の証券は29兆3568億円。満期別では1年超5年以下が全体の46.4%と最も多く、5年超の27.0%、1年以下の26.6%が続いた。(10日 13:23)